すなみちな日々。

すなみち@楽に生きる方法を模索中。2児の東京在住アラフォー・ワーキングマザー。仕事と家庭、自分の両立について綴ります

“セクハラヤジ問題”がここまで大きくなった理由

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少し旬を過ぎた感はありますが、セクハラヤジ問題。 ニュースになり始めた当初から、関心を持ってことの成り行きをみていました。

もちろん発言自体が酷いものだなあという怒りの気持ちもありましたが、正直言って、結局最後はヤジを飛ばした人物の正体が分からないまま、うやむやになって終わるのだろう・・・と思っていましたので、もっとも大きな声でヤジ「結婚すればいいんじゃないのか?」を飛ばした議員が自ら名乗り出たのはかなり驚きでした。

他にも「産めないのか?」というヤジがあったとか言われていますが、少なくとも“犯人”が1人出てきたことで、世間的にはだいぶ収束に向かっているような気がしますね。

そもそもなぜここまで騒がれたのか?

ネット上のコメントなどを見ていると、「許せない!」と叫ぶ人たちに混じって、「なぜここまで騒ぐ?意味が分からない」というコメントもちらほら見られました。

確かに、ヤジの背景に「セクハラ問題」があったのは事実です。 しかし、そもそも日本は外国に比べてセクハラだのマタハラだの、ハラスメント問題についてはかなり遅れた文化を持っています。 なのに、なぜここまで世間が過敏になり、大多数の人たちが「許せない!」と紛糾したのか。

それはいくつか理由があると思いますが、1つには、「善 vs 悪」、または「弱い者 vs 強い者」という分かりやすい対立構造だったこと。

例のSTAP騒動の際にも「小保方さん vs 理研」という対立構造がありましたが、あの時は、STAP細胞があるかないかが結局はっきりしないために、小保方さんを応援していいのか悪いのかが見ている側としてもいまいち決めきれないという曖昧さがありました。

しかし、今回のヤジ騒動に関しては、ヤジを言われた塩村議員には全く非がない状態。ヤジを飛ばした議員=悪、というのは誰が見ても明白だった。それに加えてヤジ発言者議員がなかなか名乗り出ず、自民党や議会も「聞いてないよ?」と白を切ったため、ますます「コソコソ逃げ回る卑怯者」というイメージがついてしまいました。

また、塩村議員は若い女性の新人議員。議会で質問に立つのも初めてだったらしく、映像ではぎこちない様子で発言しています。そこに浴びせられた心ないヤジ。少し泣きそうになる議員。完全に弱いものいじめな構図です。

たまにYou Tubeなどで暴行やいじめの動画がアップロードされ、炎上する事態がありますが、まさにそれと同じで、いじめを動画で見た人たちが「許せない」という怒りの感情を抱き、それが世論として大きく燃え広がるのは、当然のことです。

善悪ではなくて感情が人を動かした

今回の騒動で世間の人々の気持ちを動かしたのは、「セクハラは悪いことだ」という善悪よりもむしろ、「許せない」「腹が立つ」という怒りの感情だったのではないか、と思います。

上記で書いたような弱い者いじめの構図や卑怯者のイメージはもちろん、世間の人々が日頃から感じている「政治家って口先では良いこと言うけど、裏では結局国民のことなんて考えていないんだろう」という不満の感情が今回のヤジ問題に乗っかって爆発してしまったということ。

当の議員が潔く名乗り出なかったことや、政党や議会がうやむやにしてごまかそうとしたことで、世間の怒りの感情は更に増幅されてしまいました。

そしてタイミングが最悪だったのが、塩村議員が「女性の晩婚化・不妊問題」についての質問を述べている際だったということです。

テーマがそれ以外のことだったのなら、「結婚した方が・・・」のヤジは、塩村議員個人への中傷で終わっていたのかもしれませんが、まるで「晩婚化・不妊問題に悩む女性」に対する「女性はワガママ言ってないでさっさと結婚しろ!」という政治家としての本音みたいに聞こえてしまいました。

謝るなら言い訳せずに潔くすればいいのに

で、結果的に「結婚した方が・・・」のヤジを飛ばした議員本人が名乗り出ることで、世間的には一応納得したように見えます。 が、その謝罪コメントというか、言い訳が酷い^^;

少子化が大きな問題になっている中、女性に早く結婚していただきたいという思いだった。悪意はなかった」と言ってるけど、そんなアドバイスみたいな物言いじゃなくて、明らかに悪意アリアリの発言でしたよね。

まあ、おそらく彼的には、女性蔑視とか、セクハラとか、そのような意図が元々あったわけではなくて、単純に「35才のタレント上がりの生意気な小娘をギャフンと言わせるには何て言えばいいだろうか」そんなことを考えて、あのヤジを言ったというのが本音でしょう。

後から自分の意図を都合良く勝手にアレンジするのはやめてほしいな。大体それを聞いて「ああ、塩村さんのための親切なアドバイスだったのね」なんて思う人は皆無でしょうから。

どうせなら「塩村さんを傷つけようと思ってあんなことを言いました。本当に失礼なことでした」ってサッパリと本音を言ってしまった方が、感情的には許せたんじゃないかと思います。 なぜならそれは、子どもがケンカ相手に「バーカ!」というような低いレベルのものだったと自ら認めることになるからです。その方が受け取る側も「あ〜あ、この人ってバカなんだな〜(笑)仕方ないな〜」で終わりになりますよね。

“セクハラヤジ問題”の行く先にあるもの

今回は、このヤジ問題ばかりがフォーカスされてしまいましたが、これをきっかけに、セクハラ問題、ヤジ問題(ヤジは本当に必要か?)、そしてもちろん女性の晩婚化や不妊問題について、人々の関心がもっと集まればいいなと思います。

そして、塩村議員はもちろん、鈴木議員についても、早く“セクハラヤジの人”から抜け出して、違う話題で自分の実績を塗り替えてほしい。 セクハラについてはもちろん今後なくしていくべきものですが、今回の”ヤジ問題“はそう長く引っ張る類いのものではないですしね。

それにしても、次回の選挙(3年後)に、このことがすっかり忘れ去られていることがないよう願います。私自身への自戒も含めて・・・。