すなみちな日々。

すなみち@楽に生きる方法を模索中。2児の東京在住アラフォー・ワーキングマザー。仕事と家庭、自分の両立について綴ります

「LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた」を読みました

引き続き、本田直之氏の著書をご紹介します。

LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた

最近、幸せの価値観が従来の「モノ」より「心の豊かさ」に移行していると言われていますよね。 確かに、昔ほどモノを持たなくてもやっていける時代になってきたな〜と感じます。 たとえば、レンタルサービスの発達。たまにしか使用しないスーツケースや冠婚葬祭のドレスはレンタルで事足りるように、わざわざ買わなくても充分目的を果たせます。

他にも、バーベキューやキャンプなどのレジャー用品。今時、重い鉄板やキャンプ器材を購入しなくても、身一つでバーベキューやキャンプを簡単に楽しむことができますよね。また、カーシェアリングサービスの普及で、時々しか乗らないようなマイカーならもはや必要ありません。

モノ自体の価格が下がって誰にでも手が届くようになり、今時「アレを持っているからすごい!」なんて価値観はほとんど薄れてるみたいです。むしろ今は、「断捨離」や「シンプルライフ」が注目を集める、“LESS IS MORE”な時代に突入したと言えるかも。

この本の中で著者は、“今時の若者は草食系だ”と、上の世代からやや批判的に評されるけれども、時代に沿って価値観が変わるのはむしろ当然のことで、これからは「モノを持たない、消費しない」こそが新しい価値観となり、モノを所有することに変わって、経験や心の豊かさこそが新しい幸福に繋がると言っています。

北欧に住む人々に学ぶ、幸福とは

本の中で、北欧の国々に住む人たちの幸福について、インタビューが紹介されていました。 彼らは高い税金の代わりに社会福祉が充実しており、将来に不安を抱くことがあまりないそうです。そして税金のため手元に残る収入は少ないので、少ないお金で豊かに暮らす習慣が根付いているそう。

昔、スウェーデンに在住している人の話を聞いた時、一番心に残ったのが、「冬になると湖が凍るので、みんな一斉にスケート靴を持ってスケートをしに行く」という話でした。北欧って(都市によって差があるかもしれないけれど)自然が豊かなイメージがあります。そんなふうに、日常に自然と触れ合う機会がたくさんあれば、たとえ所得が少なくても、心豊かに暮らせそうな気がします。

現に、“幸福度ランキング”でも上位を北欧の国々が占め、日本は経済的に発展しているに関わらず、80位あたりだそうです。 日本は自殺率も高いですし、一体なぜこんなにも日本は生きづらい国なんでしょうか。

自由に生きるための「新しい幸せ」10の条件

less is more

著者がハワイや北欧で暮らす人たちを見てきた結果、幸福に見える人たちにはある種のパターンがあったと言います。 ここで、引用という形でご紹介します。

  1. 仕事を楽しんでいる
  2. いい仲間、いい家族がいる
  3. 経済的に安定している
  4. 精神的・肉体的に安定している
  5. 刺激のある趣味やライフスタイルを持っている
  6. 時間を自分でコントロールできると感じている
  7. 住む場所をしっかり選んでいる
  8. いい考え方のクセを持っている
  9. 将来の見通しが立っている
  10. ゴールに向かっている感覚を持つ
本田直之「LESS IS MORE」より)

この中の一部だけ満たされていてもダメで、全て満たされている必要があるとのこと。 何だか、とてもハードルが高そうな・・・。 けれど、実際にはこれらはお互いが連鎖的に達成されていく類いのもののような気がします。本質的には、根源が同じところにありそう。

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以上、幸福の定義がこれまでの物質主義から変化している、というのがこの本の考え方のベースになっています。後は、いかに常識を取り払い、自分自身を自由にするか、というノウハウが書かれています。興味を持った方はぜひ読んでみてください。

ちなみにタイトルである「Less is more.(少ないほど、豊かである)」って素敵な言葉だと思いませんか? この言葉を最初に考えだしたのは、20世紀のモダニズム建築を代表する、ドイツ出身の建築家ミース・ファン・デル・ローエ。この言葉は元々、日本文化に大いに関係があり、省略の美ーーつまり、少なくする事で、かえって効果や物の質ががあがることを意味するそうです。

昔の日本人の方が、less is moreの価値観をよく知っていたのかもしれません。つまり、私たちは本質的に、物が少ない方が豊かに暮らせることを知っているのかも。物質主義に疲れた今こそ、原点に立ち返るべきなのかもしれませんね。