すなみちな日々。

すなみち@楽に生きる方法を模索中。2児の東京在住アラフォー・ワーキングマザー。仕事と家庭、自分の両立について綴ります

週末は田舎暮らし2

昨日書いた記事「週末は田舎暮らし」ブックレビュー。 結構ボリュームのある本だったのでダーッと読んでしまった感があり、今度はじっくりと再読してみました。 今度は、自然と脳内で自分たちの環境と照らし合わせて。

初めて田舎ができた!〜奈良のこと

奈良の自然

まず、著者も彼女の旦那さんも東京生まれ。 子供たちに田舎がなかったことが、田舎暮らしという発想のきっかけになったらしいです。

私はというと、大阪生まれ、大阪育ち。 夫は東京生まれ、東京育ち。 2人とも田舎がない子ども時代を過ごしました。

私が上京して結婚、定年を迎えた両親は奈良に住まいを移すことになりました。 自分の子どもにはなんとか奈良という田舎を作ってあげられそうです。

東京とさほど変わらない大阪よりも、奈良の方が何となく田舎っぽい響きがあるので嬉しいです^^ ただ、実家があるのは奈良の中でも北のほう。 「都会」としてそれなりに栄えているところ。 母は「ここは都会でも田舎でもなくて、『とかいなか』っていうの!」と言っていましたが、まさにそんな感じ。 家周辺は閑静な住宅街で何もないけれど、少し車を走らせば、イオンあり、スーパーあり、ツタヤあり。 田んぼや畑が少しは見られるけれど、田舎ではないです。

正直言って、北の方は観光地として奈良公園や神社があるくらいで、田舎としての面白みはない。 けれど、行ったことのない奈良の南の方には吉野など大きな自然がありそうで、まだまだ田舎としての可能性を秘めてるんじゃないかな。 実家を拠点にして車を走らせてもいいし、宿を見つけて泊まるのもアリかも。

子どもと生き物との関係性について考えた

子ども虫取り

著者の長男は、元々虫が大好きだったそう。 虫にじかに触りたい、触らせたいという思いがあって、はたと子どもたちを取り巻く環境を考えたとき、都会には自然がなく、虫や生き物もいないという状況に気づいたそう。

私も子どもの頃は虫取り大好き。 育ったところは都会でしたが、自転車で30分も行けば淀川があり、そこにはかろうじて自然がありました。 たまに行く家族旅行では、生き物探しに夢中になっていました。 カブトムシやオタマジャクシやメダカも飼っていたなー。

奈良に来てからバッタをよく見るようになり、両手で捕まえては、そーっと開けて子どもに見せてみました。 そんな私の様子を見て、まだ2才の息子が、おもむろに草の中でパッと両手を閉じ、そーっと開けて中を見ている。(もちろん中には何も入ってない) 魔法みたいに見えたのかな〜笑 そんな姿がいとおしい。 息子が将来“虫好き”に育つかどうかはまだまだ未知の未来のこと。

生き物や植物にたくさん触れて、ともに生きる経験って、今の時代はなかなかできないよね。 全く知らないで育つ都会の子どもも多くいるんだろうなあ。 何より、生き物って面白いもの! 感受性が豊かな時期にジャンジャンそんな経験をさせてあげたいけど… ここには限りある自然しかない・・・なんて、都会に住む者としてジレンマを感じます。

緊急性はないけれど大事なことを尊重したい

本の中にあった、心に残った部分です。 都会にいると、あれやこれやとすることや考えることが多すぎる。その結果、緊急性はないけれど、大切なことを後回しにしてしまいがち。 たとえば、子どもとじっくり同じ時間を過ごすことだったり、余裕がないとやらないような些細なこと。 ほーんと、そう! って私も実感があるぶん頷いてしまう。

一番大切なことは、目に見えないんだよ…とは、某物語の一節だけれど。 見えないから、耳をすませる。体でかんじる。 そういう時間をもつ必要があるのかなと思います。

特に我が家は会社と自宅が徒歩1分。 便利なんだけれど、気持ちの切り替えができにくい。ただ利便性がいいというだけ。 やっぱりいずれは引越しかなあー。

都会では得られない予想のつかない面白さ

近年、若い人たちが田舎や農業に興味を持ったり、実際に移住する例が増えていると聞きます。 ずっと田舎で暮らす人たちからは、物好きだ、とか実際に住むとなると閉塞感で嫌になる。なんて声も聞きますが。

ただ、私がこの本を読んで、このワクワク感やキラキラした輝きはどこから来るのだろうと考えたとき、それは予測のつかない面白さ、じゃないかなーと感じました。

都会で起こることって、予測がつかないことってほとんどない。 予定調和の世界で、それが安心といえばそのとおり。 けれど、少なくとも著者の住むところでは、少し期間が過ぎれば畑は草ぼうぼうになるし、虫が住居に侵入し、時にはイノシシもやってくる。

“農園ホッコリーナ”などの農園&育成ゲームが一時期流行りましたよね。 あれって、何が面白いかって、(あくまでゲームレベルだけど)予想できないハプニングイベントや、ご近所さん(同じゲームのユーザー)とのやりとりや助け合い。 モノホンの田舎だと、ゲームレベルじゃなく、リアルレベルですから。 ネットであれこれ検索できる時代。“予想できないというリアルさ”が求められつつあるのかなー、なんて思いました。

総括として、将来的に考えたこと

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正直、田舎に家を買うというのはちょっと重い。 けれど子どもが小さい間、週末にちょっと帰る「別の家」があってもいいよね。 本を再読するにつれ、そんな気持ちが私の中でじわじわとわき上がるのを感じました。

移動にかかる時間は、1〜1.5時間が限界かな。 4人家族で田舎に週末だけ家を借りれて、1泊5千円〜1万円? 食料やその他のものは自分たちで調達して、自活するような。 宿や民宿とも違う、そんな“プチ”週末田舎暮らしが疑似体験できるような、そんなサービスがあったらぜひ利用したい! 空いてしまった古民家や空き家を利用してさ。 ないかなー。これから出てきそうだなー。 なんて、思っています。

今では著者は、NPO法人を立ち上げて、里山での暮らしを外に発信することをやっているそうですが、その拠点の一つが、東京、洗足にある洗足カフェ。

洗足カフェのホームページ http://mb-republic.com/cafe.html

洗足って私の家からとても近いです。 そのうち、行ってみたい気がします。 (と、思ったけれどHPを見ると、9月で閉店?あらら・・・)

あー、じゃあ、子どもがもう少し大きくなったら、著者の馬場さんに会いに、南房総に行っても面白いかも。 勝手な思いですが、何だかこの方の感受性、とても共感するところが多くて好きになってしまいました。 直接話を聞いてみたいなあ。

馬場未織さんのブログ「南房総リパブリック!」 http://babamiori.exblog.jp/

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つらつらと書いてしまいましたが、私の心をここまで捉えたのは何だったのか。 それは、単なる「田舎暮らし」ではなくて、新しい価値観、物の見方であるように思います。

著者が本の中で書いているように、ポルシェを買うのとはまた違う、新しい価値観。 モノではなくて、体験を買うこと、手に入れること。 不自由さを厭うのではなく、受け入れること。 都会の自由さを享受しつつ、田舎の豊かさも手に入れる。 そんな贅沢な生き方。

それに魅力を感じました。

どこにいてもネットがつながる、便利な現代だからこそ、田舎にいてもそんなに不自由でもない。 そういえばイケダハヤトさんも高知に移住してましたよねー。 ただの田舎回帰とは違う、新しい生き方なのかなと新鮮な驚きをもって眺めています。